よつば補聴器センター西口です‼
前回はBluetoothやRogerで使われている周波数ホッピングの仕組みについて説明しました。
今回はBluetoothとRogerの違いを説明します。
Bluetoothが集団補聴システムに使えない理由が2つあります。
① 受信機の台数制限(最大3台)
片耳装用のユーザーでも最大3人しか使えません。
両耳装用のユーザーの場合は、1人で2台なので、最大2人しか使えない
ことになります。
特別支援学校や特別支援学級で使用するには足りないですね。
② 遅延と音声周波数帯域
Bluetoothは、ヘッドセットプロトコルでは遅延が10~15 msと聞こえに
大きな影響はありませんが、音声の周波数帯域が4 kHzまでと制限
されています。
ハンズフリープロトコル(ver. 1.6)のワイドバンドスピーチを利用すると
7 kHzまで、またA2DPプロトコルを利用すると20 kHzまで音声の
周波数帯域を広げることが出来ますが、遅延が100 msを超えるため、
口の動きと聞こえる音にずれが出てきます。
携帯電話で相手の顔を見ないで会話するときや、音楽を聴くため
なら問題ありませんが、授業で使用するのは難しいですね。
Rogerでは、集団補聴システムとして問題なく、かつ今までのFMシステムよりも更にメリットが出るように、0ベースからマイクロチップの開発がされました。
① 受信機の台数
Roger送信機1台に対しRoger受信機は制限がありません。
生徒が何人いてもRoger送信機からの声が届きます。
② 遅延と音声周波数帯域
Rogerマイクロホンに音声が入力されてから補聴器/人工内耳から
音声が出るまでにかかる時間は25 msです。
また、音声周波数帯域も100~7.2 kHzとFMシステムの100~6 kHz
よりも更に広くなりました。
次回はRogerを理解する上でポイントとなるネットワークIDについて説明します。
今回はBluetoothとRogerの違いを説明します。
Bluetoothが集団補聴システムに使えない理由が2つあります。
① 受信機の台数制限(最大3台)
片耳装用のユーザーでも最大3人しか使えません。
両耳装用のユーザーの場合は、1人で2台なので、最大2人しか使えない
ことになります。
特別支援学校や特別支援学級で使用するには足りないですね。
② 遅延と音声周波数帯域
Bluetoothは、ヘッドセットプロトコルでは遅延が10~15 msと聞こえに
大きな影響はありませんが、音声の周波数帯域が4 kHzまでと制限
されています。
ハンズフリープロトコル(ver. 1.6)のワイドバンドスピーチを利用すると
7 kHzまで、またA2DPプロトコルを利用すると20 kHzまで音声の
周波数帯域を広げることが出来ますが、遅延が100 msを超えるため、
口の動きと聞こえる音にずれが出てきます。
携帯電話で相手の顔を見ないで会話するときや、音楽を聴くため
なら問題ありませんが、授業で使用するのは難しいですね。
Rogerでは、集団補聴システムとして問題なく、かつ今までのFMシステムよりも更にメリットが出るように、0ベースからマイクロチップの開発がされました。
Rogerのマイクロチップ |
Roger送信機1台に対しRoger受信機は制限がありません。
生徒が何人いてもRoger送信機からの声が届きます。
② 遅延と音声周波数帯域
Rogerマイクロホンに音声が入力されてから補聴器/人工内耳から
音声が出るまでにかかる時間は25 msです。
また、音声周波数帯域も100~7.2 kHzとFMシステムの100~6 kHz
よりも更に広くなりました。
次回はRogerを理解する上でポイントとなるネットワークIDについて説明します。