スペクトログラムという言葉をきいたことがありますか?
これは、音声などを分析するときに使われる便利なツールです。
縦軸は、音の高さ低さを表す周波数で、横軸は時間軸を示します。
点の濃さや色で音の強さを表しています。薄いところは音声が小さく
濃いところは音声が強いといったことがわかります。
Wikipediaでは、スペクトログラムのことをこのように説明しています。
「最も一般的な形式では、横軸が時間を表し、縦軸が周波数を表す。
そして、各点の明るさや色である時点のある周波数での強さ(振幅)を表す。」
例えば一例として「ASA-あさ」と話している音を分析してみると
図1のようになります。
母音部分の[a]という部分は、低域にエネルギーがあることが
わかります。一方、[s]という子音部分は高域にエネルギーがあり
かつ小さい音であることがわかります。よって、高域が聞き取りにくくなっている
難聴者の場合、この子音部分が聞きづらくなるでしょう。
高域の音が聞き取りにくい人のために作られたのがサウンドリカバー
という機能です。サウンドリカバーは高い音を低い音に変換して
高域の音が聞き取りにくい人のために聞き取りやすくしていると
されますが、実際にそうなっているのでしょうか?
ではその様子をスペクトログラムでみてみましょう。
例えば、下の図では[s]という音がスペクトログラムによって録音されています。
左にいけばいくほど、サウンドリカバーによって周波数の変換が
大きくなっていますが、実際に[s]という音成分がより低い周波数に変換されている
ことがわかります。しかも、単純な周波数移動ではなく「圧縮」されていっている
様子もわかります。
このように、スペクトログラムは音の分析に役立つツールであることを
ご紹介させていただきました。
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