2013年8月21日水曜日

次世代最新FMシステム  『Roger』  紹介2


よつば補聴器センター西口です‼


前回はBluetoothやRogerで使われている周波数ホッピングの仕組みについて説明しました。

今回はBluetoothとRogerの違いを説明します。

Bluetoothが集団補聴システムに使えない理由が2つあります。

① 受信機の台数制限(最大3台)
  片耳装用のユーザーでも最大3人しか使えません。
  両耳装用のユーザーの場合は、1人で2台なので、最大2人しか使えない
  ことになります。
  特別支援学校や特別支援学級で使用するには足りないですね。

② 遅延と音声周波数帯域
  Bluetoothは、ヘッドセットプロトコルでは遅延が10~15 msと聞こえに
  大きな影響はありませんが、音声の周波数帯域が4 kHzまでと制限
  されています。
  ハンズフリープロトコル(ver. 1.6)のワイドバンドスピーチを利用すると
  7 kHzまで、またA2DPプロトコルを利用すると20 kHzまで音声の
  周波数帯域を広げることが出来ますが、遅延が100 msを超えるため、
  口の動きと聞こえる音にずれが出てきます。
  携帯電話で相手の顔を見ないで会話するときや、音楽を聴くため
  なら問題ありませんが、授業で使用するのは難しいですね。


Rogerでは、集団補聴システムとして問題なく、かつ今までのFMシステムよりも更にメリットが出るように、0ベースからマイクロチップの開発がされました。
Rogerのマイクロチップ

① 受信機の台数
  Roger送信機1台に対しRoger受信機は制限がありません。
  生徒が何人いてもRoger送信機からの声が届きます。

② 遅延と音声周波数帯域
  Rogerマイクロホンに音声が入力されてから補聴器/人工内耳から
  音声が出るまでにかかる時間は25 msです。
  また、音声周波数帯域も100~7.2 kHzとFMシステムの100~6 kHz
  よりも更に広くなりました。



次回はRogerを理解する上でポイントとなるネットワークIDについて説明します。

  

2013年8月17日土曜日

次世代最新FMシステム  『Roger』  紹介1

よつば補聴器センター西口です。


前前回、Rogerとは?では、Rogerが2.4GHz帯を利用した新しいデジタルワイヤレステクノロジーを用いた次世代補聴援助システムであることをお伝えしました。

今回は、その新しいデジタルワイヤレステクノロジーがどんな物であるかをご説明します。
少し専門的なのですが、知っておくとFMシステムとの違いを理解する上で役立つと思いますのでお付き合いください。


さて、2.4GHz帯は、国内では10mW以下の出力であれば免許不要で利用できるよう開放されている帯域で、産業、科学、医学用の機器で広く利用されており、「ISMバンド」(Industry Science Medical band)とも呼ばれています。

私たちの身の回りにある製品では、Bluetooth(ブルートゥース)や無線LANが一般的です。Bluetoothをご存知ない方もいらっしゃると思いますが、最近は殆ど全ての携帯電話にBluetoothの機能が搭載されていて無線のイヤホンマイクやヘッドホンを利用できるようになっています。

右の写真はiPhoneの設定画面です。
メガネを横にしたようなBluetoothのロゴとBluetoothの表記がありますね。
Bluetoothでは、周波数ホッピングという無線方式が採用されています。
周波数ホッピングは元々は軍事目的で開発された技術で、ノイズや干渉に強く、また秘匿性に優れるという特徴があります。

なぜ干渉しにくいのか?というと、まず送信機で音声データをアナログ信号からデジタル信号に変換します。
デジタル化されたデータは小間切り(小間切りにされたデータをパッケットと呼びます)にされ、79個のチャンネル間にバラバラに送信されます。

下の図の縦軸が周波数(79個のチャンネルがあります)、横軸が時間です。
データは1秒間に1600回というものすごい速さで79個のチャンネル間を飛び回ります。


その際、送受信機間では、どのタイミングでどのチャンネルにパケットを飛ばすか(ホッピングパターン)が分かっています。
ちなみに、ホッピングパターンが異なる機器間ではデータのやり取りができません。

Bluetooth機器を初めて使う際に必要となるペアリングは、このホッピングパターンを認識し合う操作なんです。

Rogerでも使用している基礎技術は周波数ホッピングです。
ただ、Bluetoothでは不可能であった集団補聴を可能にするため、RogerではBluetoothでは出来なかった幾つもの課題を克服しました。

次回では、BluetoothとRogerの違いを説明します。
 
詳しくは当店まで!!

2013年8月10日土曜日

防水補聴器!!!

よつば補聴器センター西口です。

本日はフォナックから防水補聴器についてご案内です。
完全防水ではないですが、補聴器もここまできました!!

汗をよくかいて壊れてしまう、ホコリが多い中での仕事だから心配
このようなお客様がおられます。

是非この補聴器をおすすめいたします!!





フォナック 防水・防塵シリーズは、補聴器業界でははじめて防水・防塵の国際保護等級IP67を取得。



この等級は、防塵試験装置に8時間入れた後や、水面から1mの水中に30分間入れた後でも、修理が必要なダメージが発生しないことを示しています。




屋外での装用がより安心になるだけでなく、うっかり地面に落としてしまった、家事の最中に水に浸けてしまったといったアクシデントにも対応。壊れにくく、ケアも簡単。より快適な聞こえをサポートします。






フォナックは各部の隙間を徹底して抑え、水や湿気、ホコリなどの浸入を防ぐハウジングを追求しました。
IP67
 
 


✩ご注意

フォナック 防水・防塵シリーズは 完全防水・防塵ではありません。防水・防塵に関するご注意




商品について詳細は当店までお問い合わせくださいませ。



 

2013年8月5日月曜日

新製品 「Roger(ロジャー)」! いよいよ・・・・


よつば補聴器センター西口です!!


新製品のご案内です!!

従来のFMとはどう違うのでしょうか??

9月詳細がわかりますので、もうしばらくおまちください!!





新製品 「Roger(ロジャー)」! いよいよ・・・・

 


すでに今年4月のAAAAmerican Academy of Audiology)で発表がありました。
 
 
これまでのFM補聴援助システムとは、
全く異なるテクノロジーを用いた補聴援助システム Roger(ロジャー)」
今秋日本でも発売開始となります!






発売前ですが、すでに非常にお問い合わせが多いので、
ちょっとずつご案内してまいります。


Roger(ロジャー)とは

2.4GHz帯デジタル信号利用
全く新しいデジタルワイヤレステクノロジーを用いた技術の名称
今後世界標準となっていく次世代の補聴援助システム


 
 スイス本社のHPでも、従来の「FMシステム」とは全く別なものとして製品が
紹介されています。

★スイス本社のRoger紹介ページはこちら
http://www.phonak.com/com/b2c/en/products/better-hearing-in-noise/all-roger-products.html

★よくわかる動画はこちら> http://bcove.me/bvcuwaoa


正式な発売開始は9月を予定しています。
 
どうぞご期待下さいませ!!
 
 
 
 
 
 
 
 

2013年8月1日木曜日

JAPAN補聴器フォーラム2013

よつば補聴器センター西口です。




先日のJAPAN補聴器フォーラム2013のビジネスセミナーで

Phonak スイス本社のAnna Biggins さん が発表しました内容の日本語版

プレゼンテーションをフォナック・ジャパン公式HP上にアップしました。

こちらから(26分)



『 Questシリーズが実現する
 両耳装用のメリットと科学的根拠 』
 



当日ご来場いただけなかったお客様はぜひこちらをご覧ください。